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田代真人氏が新著「被曝と抗う人びと―80年、なお続く苦しみ」を発表
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原爆による被爆は、炸裂一分間の①熱風、②爆風、③放射線
によって広島・長崎で町を破壊しつくし、21万人の命を奪った。
しかしそれだけではなかった。
大量に放出された放射腺は、町のあらゆるところに残留し、放射線を放出続けている。炸裂後に市内に入った人を含め、長期間にわたって人々をむしばみ続けている。
ビキニ水爆の「灰」を浴びた漁船の人々も、原発爆発による被害を受けた人々も、放射線をあびた。これらはいずれも、日本政府を相手取った訴訟となっている。
被爆80年。なぜ解決しないのか。広島大学入学以来半世紀世にわたって【ヒバク者】の慟哭を聞き続けてきた著者が、その「なぜ」に迫る。
<主な目次>
私と原爆ーまえがきに代えて
第1部 抗う人びと
村上径行と原爆
堀場清子と原爆
肥田舜太郎と原爆
大石又七と原爆
沢田昭二と原爆
矢ケ﨑克馬・沖本八重美と原爆
フクシマと写真家の目ー中村梧郎と飛田晋秀
原発を止めた裁判官の矜持ー樋口英明
第2部 炙り出された残留放射線
1963年原爆判決を読み解く
井伏鱒二の『黒い雨』が問うたもの
「軍艦島」と朝鮮人被爆者
忘れえぬ人びとーあとがきに代えて


