会の紹介
放射線被曝影響の科学的裏付けを基礎として、関東、東京、宮城地域における甲状腺検査等を通じて、子どもたちの放射線被曝の実相を知り、知らせ、被曝回避を図る運動を支援すると共に、知見の普及向上を進めることを目的としています。
- 放射線被曝の人体影響の研究。関東、東京、宮城地域での子ども対象の甲状腺検査等
- 子ども・母親を主な対象とした講演会、講習会の開催
- 交流・普及誌の発行
「一般社団法人 被曝と健康研究プロジェクト」について
「市民と科学者の内部被曝問題研究会」は、2012 年1 月創立以来営々と活動してきました。 『北関東、甲信越』地域に居住する私たちは、福島にも近く、北関東3 県は『被災地』であるばかりではなく東海村には再処理工場と原発があり、新潟は世界最大の柏崎刈羽原発を抱えています。それぞれの自治体には、福島から避難されている皆さんもいます。また、除染や食品汚染、事故の際の避難等様々な課題もあります。 調査・研究を進めると同時に、地域に住む私たちで出来ることや医者、学者研究者らと連携して出来ることはないのか、皆で考え、知恵を集め、実行する段階に来ていると言えないでしょうか。
プロジェクトの沿革
2013年10月6日 | 市民と科学者の内部被曝問題研究会北関東支部準備会代表(暫定)に曽根のぶひと氏をえらび、同準備会(略称・ACSIRkks)が発足 |
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11 月29 日 | 第2 回支部準備会役員会 |
2014年2 月1 日 | 第3 回ACSIRkks 準備会役員会 |
4 月12 日 | 第4 回役員会 |
5 月10 日 | 第5 回役員会 |
5月12 日 | 有志による「理事長記者会見」(日本記者クラブ) |
8 月23 日 | 第6 回役員会 |
9 月15 日 | 有志による「安全安心・政府公報」に反対する会見・シンポジウム(上智大学) |
9 月25 日 | 「福島帰還を進める日本政府の4 つの誤り」出版(旬報社) |
10 月11日 | 第7回役員会 |
11 月22日 | 第8回役員会 「低線量被曝と健康プロジェクト」立ち上げ |
子ども甲状腺検診
2015年3月7日(土) | 第1回「子ども甲状腺検診」那須塩原市厚崎公民館で50人対象に実施。いわき放射能測定所「たらちね」と西尾正道・北海道がんセンター名誉院長が協力。栃木県北の「311つながる、つたえる、そして未来へ 実行委員会」主催、栃木県医療生活協同組合、同県塩谷町子どもを守る会有志などが協力。 |
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2015年6月21日(日) | 第2回「子ども甲状腺検診」同上の協力により那須町で100人対象。那須町、同教育委員会が後援。町所有のホールボディカウンタの利用も。 |
2016年5月8日(日) | 第3回「子ども甲状腺検診」那須塩原市厚崎公民館で100名対象。小野寺俊輔北海道がんセンター放射線科医長、311実行委員会、日本基督教団東北教区「放射能問題支援対策室いずみ」、栃木県民医連、栃木保健医療生協が協力。 |
2016年10月15日(土) | 第4回「子ども甲状腺検診」 那須塩原市いきいきふれあいセンターで70名対象。北海道がんセンター放射線科・小野寺俊輔医長。311実行委、日本基督教団東北教区「いずみ」、栃木県民医連、栃木保健医療性協が協力。 |
2017年7月2日(日) | 第5回「子ども甲状腺検診」大田原市西地区公民館で70名対象。千葉県流山市東葛病院の土谷良樹医師。日本基督教団東北教区「いずみ」、栃木民医連、栃木保健医療生協が協力。 |
2017年11月26日(日) | 第6回「子ども甲状腺検診」那須塩原市西那須野公民館で70名対象。東葛病院土谷良樹医師、北海道西尾正道医師、「いずみ」、栃木民医連、同医療生協協力。 |
研究・講演などの活動
2015年5月20日 |
学者・研究者らによる30名程度のML発足。被曝と健康問題を自由に討論:ML形式「フォーラム」。参加者は、学者・研究者、医師、ジャーナリストら 。 |
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2015年12月12日 |
郡山市市民交流プラザにて緊急シンポジウム 「3.11から5年 いま被ばくを考える―チェルノブイリ30年 私たちがなすべきことは」 三重大医学系研究科助教・大隈貞嗣氏、崎山比早子氏、沢田昭二氏、曽根のぶひと氏、西尾正道氏らがパネリスト。岡山博・元東北大臨床教授あいさつ、林 衛・富山大准教授が司会。参加できない津田敏秀・岡山大教授が資料を提供。 |
2016年3月27日 |
「鈴木元さん、津田俊秀さんに聞く どう見る?甲状腺がん」講演と討論の会 政府の放射線問題委員会の重鎮の一人である鈴木元・国際医療福祉大クリニック院長と福島県で「甲状腺がん」は多発していると主張する津田敏秀・岡山大学大学院教授の対論。大田原市総合文化センターで実施。 |
2016年5月10日、17日 |
「科学・学問・人間」をテーマに「ノーベル賞受賞者・益川敏英博士」と「市民と科学者の内部被ばく問題研究会」理事長との対談企画。名古屋大学益川博士室で収録。その際、同テーマの「トーク講演」を益川博士快諾。 |
2016年9月22日 |
「ノーベル賞の益川さん とーくイン那須」那須塩原市黒磯文化会館大ホールで開催。 |
これまでに刊行した書籍
- 「小出裕章、矢ヶ崎克馬 3・11原発事故を語る」緊急パンフレット(京都大原子炉実験所小出裕章 矢ケ崎克馬琉球大名誉教授)(本の泉社2011・8)
- 「ひろがる内部被曝―Q&A」(矢ヶ崎克馬琉球大名誉教授 本の泉社2011・11)
- 「藤田祐幸が検証する 原発と原爆の間」(長崎県立大 藤田祐幸 本の泉社2011・10)
- 「内部被曝からいのちを守る―なぜいま内部被曝問題研究会を結成したのか」(旬報社2012・2)
- 「福島への帰還を進める日本政府の4つの誤り」(沢田昭二名古屋大名誉教授、松崎道幸医師、矢ヶ崎克馬琉球大名誉教授、島薗進上智大教授ら9氏 旬報社2014・9)
- 「益川敏英×沢田昭二 今をどう生きる―科学・震災・核・被曝を語る」(旬報社2016・9)
プロジェクトの課題
- 関東首都圏、東北南部に急速に高まってきた健康問題、子どもたちへの甲状腺がん問題について、医師の協力を得て先の地域での子ども甲状腺検査を継続的に実施。
- 被曝の健康影響問題の理論普及、さまざまな脱原発・被曝防護の活動のまとめなどをテーマとした普及誌の継続的発行。
- 活動の持続性、財政の安定性のための体制の強化(法人化)。
役員名簿
役職 | 氏名 | |
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顧問 | 益川敏英 | 2008年ノーベル物理学賞受賞、名古屋大学特別教授 素粒子宇宙起源研究機構長、京都大学名誉教授 |
顧問 | 沢田昭二 | 名古屋大学名誉教授、理論物理学者、内部被曝研究第一人者 |
顧問 | 西尾正道 | 北海道がんセンター名誉院長 |
顧問 | 矢ヶ﨑克馬 | 琉球大学名誉教授、物性物理 |
顧問 | 本行 忠志 | 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 医療技術科学分野医用物理工学講座 放射線生物学教室教授 |
顧問 | 松崎道幸 | 道北勤医協 旭川北医院院長 |
顧問 | 曽根のぶひと | 元九州工業大学教授 |
顧問 | 石塚 健 | 医師 |
顧問 | 玉田文子 | 医師 |
顧問 | 有馬理恵 | 劇団俳優座女優、水上勉作「釈迦内柩歌」1000回公演めざす |
代表理事 | 田代真人 | ジャーナリスト 〒325-0302栃木県那須町高久丙407-97 TEL 080‐1002‐4504 |
理事 | 浅野真理 住田ふじえ |
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監事 | 三宅敏文 |